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独断と偏見によるジャズギター史(6)
(2017年3月26日 22:43)



マヌーシュジャズから話を戻しアメリカのジャズでは、
ウェス以降、そのまま踏襲してグルーブしてホットなジャズを演奏していくギタリスト、またはクールでクレバーな演奏をするギタリストたちも多くなってきます。


前者は主にベンソン系、後者はジム・ホール系です(系でまとめてしまうのもどうかと思いますが・・・)。



特にジム・ホールは後世への影響が大きく
その知的なプレイはサイドマンとしても名声高くフロントプレイヤーとしても名盤を多く残しています。




ジムのプレイはバップを踏襲しながらもコードの平行移動だったり、今までのギタリストはやらなかったボイシングなどを使い、その後のボストン派と言われるミック・グッドリックやジョン・アバークロンビー、ビル・フリゼール、さらにはベン・モンダー、ヤコブ・ブロなど空間系魔法使いの様なプレイヤーに大きな影響を与えていったと思われます。




空間系としてのジャズギターとは?
ギターの持つクールさ、サウンドに内包されるクレバーな質感と音楽性を融合させたような方向です。(特にフリゼルの世界観はカッコいい・・・僕もこっちの方向の人間に強く影響を受けています)





5、フージョンとギター

ジミヘンがロック界のみならずエレキギターという楽器のあり方を大きく変えてしまった1960年代後半から70年代にかけて、エレキギターはペダルでの加工などにより、オーバードライブなどの歪ませた爆音の荒々しい音や、リバーブを深くかけたようなベンチャーズの様なサーフスタイル、ディレイをかけた空間的プレイなど、様々な表現手法を獲得し、
バンドアンサンブルの要となるにたるメイン楽器となったのです。



もともと1920年代はサイドのリズム楽器だったギターは、50年の時をへて音楽シーンのメインストリームになるのです。




その楽器特性を活かし、カッティングなどのリズム表現にも磨きがかかり、ファンクでも最重要楽器になり、バンドではビートルズのようにメインギター、サイドギターの二人体制が当たり前のフォーマットになり、クリームやジミヘンのようにトリオ編成でもギターはコード楽器、リズム楽器、ソロ楽器、全てをこなせる万能楽器となったのです。





この波はジャズにも押し寄せてきます。




前述しましたが、ジャズの帝王マイルスデイビスがジミヘンの演奏を聴いて
俺はこういう音楽がやりたかったんだ!」




と言ったというのはもはや伝説です。




そしてそれまでアコースティックジャズの頃はお呼びがかからなかったギターを、
マイルスはエレクトリックバンドの方で器用していきます。



1971年のRight Offではジョン・マクラフリン
「ジミのように弾け」と言ったとか。とにかくマクラフリンめっちゃカッコよく弾いてます。




この頃から、ジャズにロックのリズムやエレクトリック楽器を使用した(電子ピアノやエフェクティブなエレキギター)作品が出てきます。



フュージョンです。



そして1975年、その後のジャズギター界の最重要人物がデビューします。




ギター楽器のあり方の意識革命と共に、ウェスのプレイを聴いて衝撃を受け、フルアコながら現代的なサウンドをまとった




パット・メセニーです。


18歳ですでにバークリーの先生になったという天才ぶり。



とにかく、デビューの「Bright Size Life」からすでにめっちゃカッコいい。
それまでのモコモコ、またはパきパきしていたフルアコサウンドとは全く違う
透明感とみずみずしさが溢れるフレッシュなサウンドは、フルアコというより、ギタージャズのあらたな幕開けを告げてくれました。





デビューから現在までかわらない楽曲のカッコよさ、美しさ、キャッチーさ
ギタリストで稀代のコンポーザーです。ちなみに上述のアルバムはベーシストジャコパストリアスも参加しています。「ベースソロかっこいいなぁ」と思ってたらジャコパスたったのを後から知って「おお!さすが!!」と思ったのを覚えています。




ちなみにこのタイミングでのメセニー紹介になりましたが、メセニーはフュージョンプレイヤーというカテゴライズではなく、メセニーワールドという彼独特のジャンルだと思っています。



フュージョン界では、かなりテクニックが凄い路線と西海岸の方の少しゆったり聴きやすい路線に分かれていきます。
西に行くと、ウエスト・コーストジャズと同じで聴きやすい方向に変わっていくのは、気候的側面や、それに付随する人間性なのでしょう。




ミスター335と呼ばれ、ギブソンES-335を使いながらブルージーなフレージングとジャズを融合したおしゃれサウンドの代名詞ラリー・カールトン

高い技術と音楽性、コンプレッサーを使用し、ロングトーンと均一な粒のそろった音を奏でる貴公子リーリトナーはあまりに有名ですし



ブルージー路線で忘れてはいけないのはロベン・フォードでしょう。



彼らは皆フルアコはほとんど使わず(リトナーはアコースティック回帰の時にL-5をつかっていますが)ソリッドギターかセミアコを主にしようしました。




そして東側で、メセニーと同世代のスーパーギタリスト



ジョン・スコフィールドも現れます。




僕は、アメリカのジャズミュージシャンの中で、一番ホーンプレイヤーに近いアーティキュレーションで演奏できるのはジョンスコじゃないかと思っています。



とにかくグルーヴとアーティキュレーションが素晴らしい。超カッコいい・・・。


ジョンスコとメセニーは、その後のジャズギターの二大巨頭です。
この二人に影響を受けていないギタリストはほぼいないといってもいいくらい。




そしてこの二人が表のスターだとしたら、裏のスターとして挙げられるのが
問題児(?)




アラン・ホールズワースです。




ロックギタリス、ヴァン・ヘイレンが、彼を聴いてライトハンド奏法を思いついたいうくらいでかい手で広いレンジを畳みかけるように弾くスタイルは


シーツオブサウンドと呼ばれたコルトレーンの影響によるものだそうです。




ホールズワースは、エンドレスにでも伸びそうなほどのサスティ―ンを持ったギターを使いました。
プリングハンマリングでも減衰しづらく、音が圧縮されて独特のうねりを出します。
一音一音にバップの様な躍動感をつけなかったコルトレーンのアーティキュレーションに近い印象で、とにかく中毒性が高い怒涛のフレーズ。



何やってるか全然わからん・・・けどカッコいい。(相当独自の理論を使っているらしい)




ただ楽曲がメセニーほどキャッチーなものではなく、かなり難解だったため隠れたスーパー名手という印象が否めないのが残念です。(余りに儲からなかったため、ギターを売って別の仕事をしていたという逸話もあります)




ちなみに現代の最高峰、カート・ローゼンウィンケル
「自分のプレーはグラント・グリーンとアランホールズワースをブレンドしたようなもの」というような言葉をインタビューで残しています(のちに撤回)




とにかく表の2大スターと、裏のボスが軸となり、ジャズギターシーンはフルアコモコモコサウンド一択だった世界から、かなり幅広い音楽的表現を獲得し、その結果音楽性も増していき



さらなる進化を遂げていくのであります。







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